ずっと側に居たいから……。
ずっとずっと側に居てね……?
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「カカシ先生!明日はピクニックに行こうってば!」
カカシが、任務報告書を提出し、恋人のナルトが待つ自分の家に帰れば、愛しい子の開口一番がこれだった。
「何?どうしたの?急に……。」
カカシは、普段絶対に外さない額当てとマスクを外し、キッチンの椅子に腰掛けた。
ナルトがいつものようにお茶を淹れ、テーブルに置くと、それを一口飲む。
「ああ、美味しい。ナルトが淹れてくれるお茶は美味しいねー。」
カカシがニッコリ微笑むと、ナルトは目を輝かせて、カカシの向かい側の椅子に腰掛ける。
「明日は任務お休みだってば?今日の夕焼けはすげぇ綺麗だったから、明日はよく晴れるってばよ。」
「ああ、それで……。」
滅多に無い休み。愛しい恋人と二人きり、家でのんびり過ごそうかと思っていたが、ピクニックに行きたいと言われれば、それでもいいとカカシは思う。
カカシから反対の言葉が出ないのを『了解』と取ったナルトは、嬉々として言葉を続ける。
「俺、弁当作るからっ!」
「作れんの?」
「作れるってば!」
カカシが目を丸くして問えば、むきになって答える。
「ま!おにぎりだけでもいいけどね。海苔も巻いてくれると先生嬉しいな。あと、中身も入れてくれる?」
期待せず、半ば本気でカカシが言えば、ナルトは呆れたように答える。
「カカシ先生、バカにしてるってば?おにぎりには勿論海苔も巻くし、中身は梅とおかかと、タラコだってばよ。そんでもってちゃんとおかずも作るってば。」
「……凄いね……。ほんとにナルトが作ってくれるの?」
「ほんとは厚焼き玉子も作りたかったけど、難しくて出来ないんだってばよ。焦げちゃったり、崩れちゃったりするってば……。」
「もしかしてこの香ばしい匂いは……。」
先刻から気になっていた事を、カカシが問えば、案の定ナルトから帰って来た答え……。
「今日も、ちょっと練習してみたってばよ……。」
ナルトが目を向けたキッチンのコンロの上には、厚焼き玉子のなれの果て、所々焦げて、フライパンにくっついている黄色い物体があった。
「ああ……、ま!ナルトにはまだ難しいだろうね……。でもこれ、食べられそうだね。」
「苦そうだってば。」
「大丈夫。焦げたとこは食べなきゃいいの。ね?」
カカシはフライパンを手にして、自分の傍らに来たナルトに微笑んだ。
「それでさ、ナルト……他のおかずは作れるの?」
カカシが作った夕飯を二人で食べる。それはもう、ごく日常の事になっていて……、ナルトは美味しそうにその料理を口に運ぶ。
「うん。カカシ先生が一人で任務に出かける時に、練習してたってば。」
「そうなの?で、それ全部ナルトが一人で食べてたの?」
よもや、あのうちはの末裔や、父親気取りの中忍を呼んで一緒に食べた―――なんてことはないだろうね……。
カカシは表情に出ないように苦労しながらナルトを見つめる。
ナルトは満面の笑みで答える。
「皆、美味しそうに食べてくれたってば。」
カカシは一瞬立ち上がりそうになったのを堪えた。
思わず顔がひきつる。
「皆……って、誰?」
「カカシ先生が残して行く忍犬達。皆食べてくれたってばよ?」
「……ああ、ふーん……。」
あいつらはナルトの護衛の為に置いてってるんだけどね……。
道理で最近任務明けに餌をやってもあんまり食べないわけだ……。そんないい思いをしてたってわけ……?
犬にまで嫉妬していることには気付かず、カカシは取りあえず犬で良かったと思いながら、食事を続けた。
「あ、そうだ。先生、オレ明日は早起きだから、今日は早く寝るってば。」
「えっ?!早く寝るの?」
「うん。寝坊したら大変だってば?」
少し顔を赤らめながら、ナルトは立ち上がった。
「ごちそう様でした。先にお風呂入るってばね。」
そう言うと、食器を片付けて、部屋を出て行った。
残されたカカシは、折角の休みの前日、心ゆくまでナルトを堪能しようと思っていたのに、その目論みがダメになり、全身から力が抜けて行くのを感じていた―――。
もうすぐナルトがバスルームから出て来る頃かな?
カカシは食事の後片付けを済ませ、ソファに座った。―――が、溜息を一つ吐くと、玄関に向かう。
扉の外に声をかける。
「はたけカカシは留守だった……って言っておいてよ。」
「カカシ、仕事だ。」
扉の外から、低く、くぐもった男の声がした。
「俺はもう、暗部抜けてるんだけど?」
「人手が足りない。早くしろ。」
カカシは眉をひそめ、扉を開けた―――。
ナルトがパジャマ姿で居間に入ると、そこには忍服に着替えたカカシが立っていた。
すまなそうにナルトを見つめる。
「え……?先生?」
「うん……、ごめんね?ナルト……。」
「これから任務なの?」
「ちょっと遠いけど……明日中には帰って来られると思うよ。」
カカシはそう言って、玄関に向かった。
「やだっ!!」
声に振り向けば、今にも泣き出しそうな顔をした愛しい子の姿―――。
「ナルト……。」
「やだやだっ!!先生!行かないでってば!」
ナルトは走り寄り、カカシの腰にしがみ付く。
「ごめんね……。折角のピクニックだったのにね……。」
「行っちゃダメだってば!!お願い!行かないで!カカシ先生!!」
いつもなら、淋しそうな表情はしても、ちゃんと送り出してくれていた。
こんなナルトは初めてだけど―――。
カカシは不安を打ち消すように首を振ると、ナルトの頭に手を置き、その髪をくしゃりと撫でる。
「そんな我儘言わなーいの。」
「わがままじゃないもの!」
ナルトが顔を上げて、カカシを見つめる。
どこまでも澄んだ、その青い瞳に捉えられそうになる。
カカシは口寄せの術で、忍犬を三匹呼んだ。
「ほら、こいつらを置いて行くからさ。淋しくないでしょ?俺はもう行かなきゃならないからね。」
カカシが背を向けた瞬間、突き刺さるナルトの言葉―――。
「オレより任務が大事なのっ!?」
「ナルト……。」
驚いて振り向くと、ナルトは目に涙をいっぱい浮かべて、カカシを睨みつけていた。
「オレのこと、『一番大切』って言ったのに、嘘だったってば!?」
「嘘なわけないでしょ?」
「でも、オレを置いて行っちゃうってば?カカシ先生はいつだってオレじゃなくって任務を大事にしてるんだってばよ!」
カカシは、すうっと目を細めて、ナルトを見つめた。
声音が変わる。
「そんな風に、自分で何を言ってるのか解ってるくせに俺を困らせるナルトと、任務を比べたらね―――。」
ナルトの目から涙がこぼれる。
「―――任務の方が大切に決まってるでしょ……?」
カカシはそう言い残して、闇に消えた。
置いて行かないで……。
ひとりにしないで……。
無理だと解っていても、言わずにはいられなかった……。
「カカシ先生のバカ……。」
ナルトは玄関先でうずくまったまま、右腕で涙を拭う。
解ってる……。バカなのはオレ……。
先生だって好きで危険な任務に出掛けるわけじゃない……。
『ナルトが一番大切だよ?』
その言葉を疑ってるわけじゃない。
でも…。でも、もう……。
カカシ先生の後ろ姿を見送るのは嫌だった……。
困らせたかったわけじゃないのに……。
ナルトはゆっくりと立ち上がり、寝室に向かった。
忍犬達が心配そうに後を追う。
「来なくていいってば。」
入り口で犬達に告げる。
―――が、そのままナルトの後から入ろうとする。
「来ないでってば……来るなってばよ!!」
どんなにキツく言っても、ナルトの言うことを聞く気などないらしく、ドアの隙間に首を突っ込む。
ナルトは暫く突っ立っていたが、やがてしゃがんで犬達を抱き締める。
「ごめん……。お前達だって困るってばね。カカシ先生の言うことは聞かなきゃいけないもの。」
ナルトが部屋に入ると、忍犬達はいつものようにベッドの周りに寝そべり、目を閉じた。
ナルトはカカシ人形を抱き締め、ベッドの上に座る。
そのまま、夜が更けるまで窓の外を見つめていた―――。
夜明け前―――。
木々の間を疾走する影が三つ。その後を追う影が同じく三つ―――。
既に仲間を何人か失い、体力的にもこの辺が限度だった。
先を行っていた三人が立ち止まり、追っ手と対峙する―――。
「やっと諦めてくれた?」
追っ手の一人が、場に似合わないのんびりとした口調で声をかけた。
「ほざけ……。暗部ごときが……。返り討ちにしてやる。」
追われる者が、身構えた。
「……全く、少しは人の迷惑も考えて欲しいよね。」
折角の休み、ナルトと二人きりで過ごせると思ってたのに、したくもないケンカして、言いたくもないこと、思ってもいないことを言っちゃってさ……ナルトに嫌われちゃったらどうしてくれんの?
「瞬殺したんじゃ気が済まないね……。」
「おい、カカシ。」
仲間が呆れたように声をかけると、標的の一人が驚いたように声を上げた。
「カカシ!?」
無言でいれば、更に問われる。
「木ノ葉の……コピー忍者のカカシ?ど、どうして暗部に……?」
「それはこっちが聞きたいね……でも、とにかく一分でも一秒でも早く帰りたいから―――。」
音も無く、標的の一人の背後に現れたもう一人のカカシが、その首にクナイを突き刺す。
声を上げる間も無く崩れる仲間……。残された二人が、先程まで軽口を叩いていたカカシを見れば、煙と共に消えた。
「影分身……。」
とにかく逃げ切る為すぐさま二手に散った標的を、暗部二人が追う。
まさか噂に聞くあのカカシが現れる等とは思ってもみなかった―――。
最早自分の息遣いしか聞こえない……。
標的の一人は残りのチャクラを総動員して疾走したが、目の前を暗部の面に塞がれた。
くぐもった声が告げる。
「ここで終わりにさせて貰う。もたもたしていたらこっちがカカシに殺られかねない。」
残る一人は少々手強かった。
暗部が本気を出して、それでもてこずる程、腕の立つ男だった。
二人とも、息が上がる―――。
致命傷にはならないが、お互いに傷も負った。
「何遊んでんの?」
音も無く現れた声の主は暗部の横に立ち、面倒臭そうに標的を見つめた。
「カカシ……。」
「あっちはあいつが仕留めたよ―――。」
カカシが顎をしゃくると、もう一人の暗部が現れた。
「本当は、お前達が仕留めるのが筋だろうけど―――。」
カカシの言葉と同時に大小の影が動いた。
「うっ……、な、何っ!?」
どこから現れたのか、数匹の犬が標的の男に噛み付き、その動きを封じる。
「このっ!!離せっ!」
「無駄だよ。その忍犬達は俺の合図が無い限り死んでもお前を放さない。」
カカシが右手にチャクラを集める。
「えっ!?」
暗部二人が息を呑む。
バチバチとカカシの手を囲むように動く、青白く光るチャクラ。
「ま…まさか……。」
「雷切?!」
カカシは左手で面を外し、投げ捨てた。暗部二人にちらりと目を向ける。
「急いでる―――って言ったでしょ?」
初めて見る雷切の威力の凄まじさに恐怖した暗部二人だったが、それよりも、三人でかかればそれ程チャクラを使わずとも倒せるこの相手を、大技を使ってでも瞬時に倒し、早く帰りたいと言うカカシに対して、背筋が凍る思いをした……。
朝日に光る銀の髪を揺らし、カカシが土を蹴った―――。
ナルトはいつもより早く起きて、当初の予定通り弁当を作ると、それを持って家を出た。
いつもの修業場で、いつものように修業を始める。
「こんなんじゃダメだ……。もっともっと強くなんなきゃ……。」
忍術も、体術も、それから幻術もしっかり身に付けないと、カカシ先生のようにはなれないってば。
カカシ所蔵の巻物を片手に、ナルトは首を捻り、時折考え込みながら、時間の経つのも忘れる程、熱中していた―――。
ふと気付けば太陽は真上に昇り、正午を大分回っていた。
ナルトは木陰に座ると弁当を開き、ナルトに付いて来て少し離れた所からずっと見守っていた忍犬達を呼んだ。
「こっちに来いよ。一緒に食べよう?うまいってばよ?」
忍犬達はナルトを囲むように大人しく座った。
ナルトは弁当を分けると、忍犬達の前に置く。
「ちゃんと分けたから、ケンカしないで食べるってばよ?」
ナルトが自分の分を食べ始めると、一匹ずつに分けられた弁当を、忍犬達はおいしそうに食べた。
何度も練習した甲斐あって、今日の弁当はとても良く出来ていた。
「先生も一緒だったら、きっともっとおいしかったのにな……。」
残り少なくなった自分の分を、ナルトが更に忍犬達に分けようとした時、一陣の風が吹いた。
「ちょっと待った―――っ!!」
息を切らせ、汗を流し、疲れ果てた様子のカカシが、ナルト達の目の前に現れた。
「カカシ…先生…?」
「ナルト、待って……、それ…食べる……から……。」
カカシはその場にしゃがみ込んだ。
「ど、どうしたってば?先生……。」
ナルトが水筒からコップに水を注ぎ、カカシに差し出すと、それを一気に飲み干して、漸く一息吐く。
「はぁ……流石にキツイ…。」
「先生?一体どうしたんだってば?」
ナルトが心配そうに覗き込むと、カカシは顔を上げ、にっこりと微笑んだ。
「ん?早くナルトに会いたくてね、サクサクッと片付けて全力疾走して来ちゃった。でも家に着いたらナルトいないしさ、きっと此処だと思ってまた走って来たの。」
ナルトは一瞬泣きそうな顔をして、それから首を傾げて見せる。
「……先生、お腹空いてるってば?」
「もうペコペコ。それ、食べてもいい?」
カカシが残っている弁当を指差すと、ナルトはそれをカカシの前に差し出した。
「うん。とってもおいしいってばよ。はい、先生。」
カカシはそれに手を伸ばそうとして動きを止め、自分の右手を見つめる。
「ナルト……お願いがあるんだけど……。」
「何だってば?カカシ先生。」
「食べさせてくれる?」
「へ?」
ナルトがきょとんとしてカカシを見つめる。
「いや…オレね。手を洗ってないからさー……。」
嘘だけどね……。
手は洗った。念入りに……。
だけど、ほんの数時間前に人を殺す為に使ったこの両手で、ナルトが作ってくれた物を食べるわけには行かないでしょ……。
「いいってばよ?」
ナルトはそう言うと、おにぎりを手に取り、カカシに食べさせる。
「おいしい?」
「うん、すごくおいしいよ。」
にっこりと微笑めば、ナルトも最高級の笑顔をカカシに向けた―――。
カカシが、残っていた弁当を平らげ、『ごちそうさまでした。』と、手を合わせると、ナルトは突然カカシに抱き付いた。
「へへ……。」
顔を隠してはいるが、照れくさそうに笑っているのが解る。
「どうしたの?ナルト。」
カカシはゆっくりとナルトの髪を撫でる。
「良かった……先生が帰って来て……。」
ナルトはカカシの手を取り、頬を摺り寄せる。
「ナ…ナルト?あのね、ナルト。先生の手は……。」
「関係無いってば……。この手で誰を殺して来たってそんなのどうでもいいんだってば。」
「え……?」
知ってたの……ナルト。
オレが何を気にしているのか……。
「大事なカカシ先生が、無事に帰って来てくれれば、それでいいってば。」
カカシは胸を掴まれる思いがした。
こんなにも自分を想っていてくれるナルトに、自分は昨夜何を言っただろう―――。
そして、ナルトの為にも無事帰らなくてはいけないことを失念し、任務遂行時の基本を忘れてはいなかったか―――。
オレの命はオレだけの物じゃない―――。
「ごめんね、ナルト。」
カカシが口にすれば、ナルトは顔を上げ、不思議そうに見つめた。
「どうして謝るってば?」
「ん?……うん……昨夜は、嘘吐いちゃったしね……。」
「嘘?」
「ナルトより任務が大切―――なんてさ、あるわけないでしょ?」
「先生……。」
「ナルトが一番大切だよ。でもね、オレは忍だから……、どんなにナルトが大切でも、優先できない時もあるんだよ?解ってね?」
「うん……解ってるってば。オレの方こそゴメンナサイ、カカシ先生。」
「ナルト……。」
カカシはナルトの前髪を払うと、唇を寄せ、瞼にそっと口付けた。
ナルトはカカシの温もりを確かめるようにカカシに抱き付き、背中に両手を回す。
「カカシ先生が一人で任務に出ると、怖くなるってば……。先生が帰って来なかったらどうしよう……って……。行かないで欲しいって思ってしまうってば。」
「え?ピクニックのせいじゃなかったの?」
「もう……ずっと前からそう思ってたってばよ。オレも一緒に行きたい―――って。カカシ先生と任務に行きたい。そしたら、怖くないってば……。」
顔を上げてカカシを見つめる。
まっすぐに自分に想いを告げるナルトに、カカシは身体が熱くなるのを感じた。
「ナルト……どうしてそんなに可愛い事言っちゃうの?」
「せんせ……?あ…っ」
カカシはナルトを横たえ、覆い被さる。
「もう……限界。ここで……今すぐ…させて?」
「カカシ先生……。」
「嫌って言っても聞く気はないけど―――。ねぇ、ナルト。今すぐこの手でお前を抱いてもいい?」
ナルトはカカシを見上げ、頬を染め小さく頷いた―――。
少々無理を強いられたナルトが動けるようになるまで待っていた為、陽も落ち始めようとしている道を、二人は手を繋いで歩いていた。
「ねぇ、ナルト。」
「なんだってば?カカシ先生。」
「オレもね、自暴自棄になって、『もう死んでもいい―――。』なんて思ってた時もあったけど、今は違うよ。」
ナルトはカカシを見上げ、真剣な眼差しを向ける。
「ナルトが待っててくれるからね、オレは一人で死んだりしない。」
「せんせ……。」
微笑みながら語るカカシを見つめ、ナルトは声を震わせた。
「ナルトに会いにちゃんと帰って来るから、ナルトもちゃんと待っててね。」
「うん!わかったってば。先生、約束だってばよ。」
「約束だよ?」
決して"絶対"ではない約束を、二人は交わす。
それが精一杯だと、解っているから……互いに、それだけで充分だった。
「でも、ナルトが上忍になったらさ、二人で組んで任務に出る―――ってのも、いいよね?」
「オレ頑張って早く上忍になるってば!!」
途端に瞳を輝かせるナルト。
「待ってるよ。」
そう遠くはない未来かもしれないね―――。
カカシはナルトを見つめ、微笑んだ―――。
END
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